著作権法はちゃんと守りましょう

法律

著作権法はちゃんと守りましょう

動画や漫画作品などの違法アップロード騒動や、自炊代行業者の訴訟事例など、著作権法違反による裁判事例が近年増加しています。IT技術の発達により、特別な機材や技術がなくとも誰でも簡単にアップロードできるようになってしまったことが原因ですが、ではどうした時に著作権法を違反したことになるのでしょうか。著作権法上は、著作権は著作物に対して自動的に発生する権利として制定されています。このため、小説や漫画などの文学作品、映画やドラマ、テレビ番組などの映像作品、あるいは美術作品等、明示的な形を持つ持たないに関わらず、創造されたものはすべて著作権が付与されます。著作権は、著作者のさまざまな権利を規定したものですが、この中に作品の公衆送信の権利は著作者が持つ、という意味合いの文言があります。つまり、創作された作品を著作者の許可なくアップロードや不特定多数の人々が閲覧できる状態にすることは、著作権法の違反となるのです。たとえばSNSに漫画を1ページだけアップするなどの場合、出典を明示しなければ引用に当たらないため厳密には著作権法違反となりますし、SNSで発言した内容を一言一句コピーアンドペーストする、あるいは他人の書いた絵を勝手にアップロードするなども違反です。こうした普段何気なく行っていることも、誰かの著作権を侵していることがあるかもしれません。なるべく注意しておきましょう。